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JAPANESE CHAMBER CABARET (日本語)

コンサートパフォーマンス

「JAPANESE CHAMBER CABARET」

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【場所】
Dome of Visions:
Inge Lehmanns Gade 2, Pier 2 Haven, Aarhus, Denmark

【日時】

5月17日(水) 20:00-21:45

5月18日(木) 20:00-21:45

【チケット】
5月17日 (20:00開演)
https://billetto.dk/e/japanese-chamber-cabaret-billetter-191933

5月28日 (20:00開演)
https://billetto.dk/e/japanese-chamber-cabaret-billetter-191937

 

 

【パフォーマー】
数々の国際コンクールで優勝を果たしてきたピアニスト牧村英里子の企画・原作による、コンサートパフォーマンス「JAPANESE CHAMBER CABARET」。ゲストとして、ダンサー巖良明を迎えます。
【日本・デンマーク外交関係樹立150周年】

今年2017年は、日本・デンマークの外交関係樹立150周年にあたります。「Dome of Visions」は、数々の国際コンクールで優勝を征してきた日本人ピアニスト牧村英里子を、今年欧州文化首都に選出されたデンマークのオーフスでの2夜連続コンサートパフォーマンスに招聘します。クラシックコンサートの形式をベースとして、日本の文化、歴史、そして今現在の社会現象に、ピアニストでパフォーマーでもある牧村英里子はドラマティックかつ独自の実験的パフォーマンスに満ちたアプローチで切り込んでいきます。

 

【コンサート背景】

私の友人の日本女性がある時言いました。「家庭を切り盛りするのは工業生産ビジネスのようなものだわ。時間とデッドラインに追われて逃げ場がない。」

日本は依然として超学歴重視の社会的背景があり、教育には多くの費用がかかります。子供たちは学校の後に私立塾へ行き、深夜まで更にそこで勉強します。放課後の習い事も多く、親は送り迎えに追われ続けます。ベビーシッターを雇うことはまだ日本では一般的ではないので、女性が働きたい場合、唯一の選択肢は祖父母に子供の世話を頼むしかありません。このような厳しい状況のため、出生率は低下の一途を辿っています。

祖父母の話が出ましたが、年を取ると彼らはその娘・息子の自宅で介護を受けるケースが日本では多々見られます。世界一長寿の国日本と言われていますが、それは晩年を健康的に過ごすという意味とは比例しません。何年も寝たきりになったり、痴呆症になることもあります。自宅介護は家族に多くの負担がかかってきます。

ある統計によれば、日本における専業主婦世帯は約720万組と言われています。統計上は、日本の女性の社会的進出度は他の先進国に比べて低く、日本政府は女性の社会への参加を奨励しています。しかし、社会制度の仕組み上、女性がフルタイムの仕事につくのは容易なことではありません。

日本のドメスティック事情とはこのようなものですが、しかし果たして日本の女性は、専業主婦になることに心から不満を覚えているのか?主婦になることは彼女たちの選択なのか、若しくは社会の軋轢が生んだ産物なのか?専業主婦になることが夢という若い世代の女性が非常に増えていると報道もあります。

多くの国では、男女の雇用機会均等が絶対必要条件であるとされています。しかし、日本の家庭の実にユニークな点は、経済的な管理を含む多くの権利を主婦が握っていることにあります。収入の大部分が男性によって供給されているにも関わらず、男性は自分が稼いだ月給から小額のお小遣いを妻から受け取るのですから。😉

日本でスーパーハードコアな教育を受け、その後ヨーロッパで15年以上働いてきた女性として、私は今の日本の社会状況にインサイダー・アウトサイダーとして「第3の眼」を通して深く抉っていきます。クラシックコンサートの形式をベースとして、日本の矛盾した現在の社会現象を、音楽とパフォーマンスを通して、舞台上で表現し尽くすことに挑戦します。また、キャリアか家庭か、という今を生きる日本女性の典型的なジレンマを、持ち得るすべての身体能力を使ってドラマ化していきます。

ゲストダンサーの巖良明は、実際は昔ながらの典型的日本人男性であるのに、現代感覚を持つ21世紀型男性像を激しく要求される苦しみを、パフォーマンスで体現します。
【プログラム】

E.サティ: グノシエンヌ第4番

S. プロコフィエフ: 舞踏会に向かうシンデレラ

F. ショパン: ワルツ第1番 作品18番

牧村英里子: マゾキスティック・タンゴ

E. サティ: グノシエンヌ第1番

炎礼讃

F. ジェフスキー: ウィンズボロ・コットンミル・ブルース

・休憩・

シャーマンズ (JAPANESE CHAMBER CABARET 或る日本の家庭の場合)

H.カウエル: 3つのアイルランドの伝説

牧村英里子: サディスティック・タンゴ

A. ゴスフィルド: ブルックリン、1941年10月5日

F. ショパン: ピアノソナタ第3番より、第3, 4楽章

I. ストラヴィンスキー/牧村英里子: 愛する人の虐殺

 

Celebrating the 150th Anniversary of Japan-Denmark diplomatic relations in 2017 official event
2017年 日本・デンマーク外交関係樹立150周年公式認定イベント

 

 

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